シラバス/養護原理




科目名 「養護原理」
科目番号 327
対象:保
対象:保幼
単位数
担当教員 井上 一志

保=保育士コース             
保幼=保育士・幼稚園教員コース             



 子どもの成長・発達には、一般的に両親の温かいまなざしを受け、一家団欒の場となる家庭が重要です。そこでは人間としての尊敬の念や平等観、忍耐や謙虚さなどの資質を体得する場でもあるからです。しかし、何らかの事情で家庭環境その他に問題が発生すると、家庭に代わる社会的に養護する場が必要となります。これを社会養護といいます。

 養護原理では社会養護にポイントをおき、子どもの基本的な権利、子どもの福祉施設における援助の基本原理を学びます。さらに、子どもを養護してきた歴史を知ると共に児童養護の体系的理解、児童福祉施設の種類と目的などの認識を深めます。新しい時代の施設保育士としてのあり方も考察します。

(授業のねらい)
○ 家庭養護の意義を理解すると共に、社会養護の積極的意味を認識します。
○ 児童福祉施設における養護(援助)に、共通する基本的考え方を理解します。
○ 福祉施設における保育士には固有の役割があること、また他の職員とのチームワークによって養護効果が期待できることを深く認識します。



 日々の健康管理に留意して欠席をしないように決意し、授業中は私語を慎み「学習の量と質」のレベルアップを期待しています。「授業計画」を参考にして予習・復習を習慣化することで、理解が深められます。保育士としてのアイデンティティをどのように自己形成していくか。深く自問自答しながら「自分らしさ」を育ててください。



○ この科目の教科書は次のとおりです。
  吉澤英子他編「保育・看護・福祉プリマーズB養護原理(第3版)」ミネルヴァ書房 2004
○ 参考書については、「授業計画」に示していますので、併用してください。



この科目の学習は、よく聞き取り深く考えることからスタートします。自覚した学業を望みますので、レポートには理由を記入した《自己採点》を導入します。
評価は、つぎの項目によって行います。
◎ 出席=学習態度
◎ レポート作成(2回提出)
◎ 小テスト(2回)



授業内容・方法・参考書など

1.目標と内容























2.受講上の留意点







3.教科書と参考書







4.学習の評価方法







テーマ

授業項目

授業内容と方法など

 

 

 

 

1 養護原理の

概要

   (オリエンテーション)

 

 

(1)養護原理の基礎

(2)児童理解の基本

 

 

・関連科目の意味と当科目のねらい、学び方、評価方法を知る。

・「養護」の意味内容を理解する。

     子どもの発達観を理解する。

〔参考書〕伊達悦子他編著

「保育士をめざす人の養護原理」

           みらい2003

 

 

 

 

 

 

 

 

2 児童養護

 

 

 

 

 

 

 

(1)子どもの権利

(2)児童養護の目標

 

 

 

 

 

 

・世界人権宣言、国連児童権利宣言、児童の権利条約の歩みと、わが国の憲法、児童憲章などから、人権行使の歩みを理解する。

・施設の家庭的機能と共に、治療的専門機能の強化を知る。

  〔参考書〕ミネルヴァ書房編集部

「社会福祉小六法 2008

         東京都福祉局「子どものけんりノート」 2000

         櫻井慶一編著「養護原理」  北大路書房 2003

 

 

 

3 児童養護の

基本原理

 

 

 

 

 

(1)生命の尊重

(2)人権の尊重と自己実現

(3)家族の尊重と家族関係の調整

・施設生活に対する子どもの受け止め方と、親の受け止め方の複雑な心情を受容する必要性を知る。

・家族集団と施設生活集団の特質を理解し、共同生活の治療的教育作用の活用を考える。

     ビデオ「世界中のすべての人々のために」

               <1998>(予定)

 

 

(4)個の尊重と集団の活用

(5)社会関係の重視と社会

参加

・家庭の絆を考え、本人の家庭設計の要素を知る。

  〔参考書〕仲村優一監修「ソーシャルワーク倫理ハンドブック」 中央法規出版 1999

 

4 児童養護の

歴史

 

 

 

(1)欧米の児童養護人物史

・ペスタロッチ、イタール、モンテッソーリ、エレン・ケイなどの養護思想と業績を知る。

 

 

(2)日本の児童養護人物史

 

・石井十次、石井亮一、留岡幸助、糸賀一雄などの養護思想と業績を理解する。

  ◎研究課題について、各自がレポートにまとめ提出する。

 

5 児童養護の

体系

 

 

 

(1)家庭養護の意義と役割

(2)社会養護の体系と機能

   *居住型養護

・子どもの成長・発達における「家庭」 の重要性を深く考える。

・施設の生活共同体側面の要素を考え、積極的に人格形成に役立てる方向性を把握する。

 

   *通園型養護

  *家庭型養護

・里親・養子縁組について理解する。

  〔参考書〕保育士養成講座編集委員会編「養護原理」

      全国社会福祉協議会 2000

 

6 自立援助の

基本

 

 

 

 

 

(1)自立援助の基礎

(2)施設生活のリズム

(3)レクリェーション

・施設の日常生活リズムに即した養護領域を考え、事例を交えながら、子ども同士・子どもと保育士などの関係の間の取り方、深め方を学ぶ。

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(4)学習習慣

(5)心身の健康管理

(6)地域社会との交流

・子どもの年齢差・個人差・性差などに配慮した関わり方を理解する。

  〔参考書〕吉田眞理他著「児童の福祉を支える養護原理」萌文書林2006

11

 

7 児童福祉施設

 

 

 

(1)家庭環境問題への

援助施設

(2)心身障害問題への

援助施設

・乳児院、児童養護施設や知的障害児施設、肢体不自由児施設および児童自立支援施設、児童館などの施設目的と実際を理解する。

    ビデオ「子どもたちとともに」<1994>(予定)

   ◎指定または自由テーマについて、各自レポートを提出する。

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(3)情緒・行動問題への

援助施設

(4)健全育成の施設

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8 援助技術

(1)ケースワーク

(2)グループワーク

・児童の豊かな人格形成の援助方法について、事例をとおして理解する。

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9 施設運営の

課題

 

 

 

 

(1)施設運営の理念と制度

(2)施設の社会化と地域社会

(3)施設組織と運営の近代化

 

 

・施設の活動を面的側面への広がりとしても考え、地域福祉の推進センター的役割を知る。

・社会状況の変化に対応しつつ、福祉サービスの質的向上に役立つ施設のあり方を考える。

  〔参考書〕日本福祉施設士会編「福祉QC活動の実際」全国社会福祉協議会 1991

15

10 福祉職員の

あり方

(1)職種理解とチームワーク

(2)保育士の役割

(3)保育士専門職の研鑽

と研究

・養護効果は、他の職種とのチームワークの質にかかっていることを理解する。

・施設における保育士固有の役割を深く自覚すると共に、先輩等の助言は謙虚に聞く態度の重要性を認識する。




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