シラバス/小児栄養




科目名 「小児栄養」
科目番号 455
対象:保
対象:保幼
単位数
担当教員 奥島 美智子

保=保育士コース             
保幼=保育士・幼稚園教員コース             



 小児は成長・発達して行くという特徴がありますので、成人とは違った栄養知識が必要です。また、小児期の食生活が発育のみならず心身の健康にも影響を与えますので、小児各期に適した食物や調理法などの栄養的特性を学ぶ必要があります。

 受講生の皆さんは、将来保育者となり直接子供達の食生活に携わって行くのですから、正しい栄養知識や技術を習得して下さい。

 まずは、自分の食生活を改善し良い食習慣を身につけることから始めましょう。授業は1年間を通して、栄養に関する基本的知識と小児各期の栄養的特徴を講義で学び、実際に演習で小児各期の食事(献立)を作り試食をして、子供達に食べる能力を身につけさせることができる保育者になって下さい。



 1.教室での講義と調理室での演習を織り交ぜながら1年間の授業が進みます。次回の授業が教室なのか調理室なのか間違えないようにしましょう。

 2.講義は教科書を中心とし、詳細な内容についてはプリントで補足します。私語を慎みしっかり講義を聞き、分からない事は質問をして下さい。

 3.演習の欠席や遅刻は班員に迷惑をかけることになりますので、極力避けて下さい。

 4.演習のレシピ(プリント)は前週に配布して説明しますので、班員で作業分担を決め、当日はスム−ズに進められるようにしましょう。



  使用教科書:飯塚美和子編『最新小児栄養 第4版』学建書院
  その他、プリントにより授業内容を補充します。
  参考書:新・保育士養成講座編纂委員会編『小児栄養』全国社会福祉協議会
  高野陽他著『子どもの栄養と食生活』医歯薬出版社



 出席と演習態度を重視し、定期試験の他に小テストやプレゼンテーションの結果及びレポ−トの課題を加えて採点します。



  1.食事はマナ−を守り、授業の一貫である食後の片づけや掃除もきちんとして下さい。

  2.調理がうまく出来ない人も失敗を恐れず頑張って作ってみましょう。

  3.楽しくのびのびと演習する事は大切ですが、怪我ややけどには充分気をつけて下さい。



1.目標と内容















2.受講上の留意点















3.教科書と参考書







4.学習の評価方法




5.その他




テーマ

 授業項目

授業内容と方法など

 

はじめに

小児栄養の概

栄養を何故学ぶのか・・・小児栄養の意義と重要性を理解する。小児栄養の特徴と現在の子どもの健康状態を把 握する。

講義の進め方(勉強の仕方)や評価の方法を学ぶ。

 

栄養@

栄養生理

健康、栄養、栄養素とは何か。

各栄養素の種類や働きおよび栄養素の過不足により起こる健康障害などについて学ぶ。:エネルギ−(熱量)、糖質、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、水。

 

栄養A

栄養代謝

主に3大栄養素の代謝について学ぶ。 :糖質、脂質、たんぱく質。食物中に含まれる各栄養素は、体内に取り込まれると最小単位までに分解され、エネルギ−になったり生体の成長や維持に利用されたりして、最終的には水と二酸化炭素と尿素となって排泄される過程を学ぶ。

 

栄養B

消化と吸収

主に3大栄養素の消化・吸収について学ぶ。

各栄養素は、各消化器官(口→胃→小腸→大腸)を通過する間に、咀しゃくや胃腸のぜん動運動と消化液に含まれる消化酵素により消化され、体内に吸収されていくことを学ぶ。

 

栄養C

小児各期の食事摂取基準

栄養所要量の意義と活用を学ぶ。

乳児期、幼児期、学童期における各栄養素の所要量について学ぶ。また、どの様な食品をどの位摂取すれば適切であるのか習得する。

 

小児各期の栄

養@

乳児期の栄養

(前期・母乳)

母乳栄養の意義、母乳分泌の仕組みや授乳の仕方、母乳栄養の利点(腸管感染を防ぐ免疫グロブリンAを含むなど)について学ぶ。特に、母乳栄養の重要性を理解する。

 

乳児期の栄養

(前期・人工)

人工栄養の調乳法と授乳法、混合栄養の方法と問題点などを学ぶ。調乳や授乳時における注意点を把握する。

 

調乳

実習例:無菌操作法による調乳、各社の育児用粉乳の官能検査 etc

 

乳児期の栄養

(後期・離乳)

離乳の定義と必要性、離乳の進め方と注意点などを学ぶ。

どの様な食品を用いてどの様に調理すれば良いのかを、離乳期の進行に応じて学んでいく。また、食物アレルギ−のアレルゲン食品や症状および予防法を習得する。

 10

離乳食(前期)

数種類のつぶし食を作り、実際に味わってみる。また、市販のベビ−フ−ドの試食とフォロ−アップミルクの試飲を行う。

実習例:野菜ス−プ、オレンジジュ−ス、たたきトマト、おろしりんご、つぶしバナナ、パンがゆ  etc

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離乳食(後期)

消化の良い食事を作るために、食物の選択や調理法などを学ぶ。特に、香辛料を用いず薄味にすることや食中毒に十分注意を払う。

実習例:フレンチト−スト、じゃが芋ポタ−ジュ、ブラマンジェ etc

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小児各期の栄

養A

幼児期の栄養

(幼児食の特)

幼児期の特徴(精神や運動機能の発達が目覚ましい)と栄養特性(食品構成と献立、間食の必要性)について学ぶ。成長期の栄養障害は、脳の発達や運動機能の低下をもたらすため、バランスのとれた食事をすることの大切さを認識する。

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幼児食

(1〜2歳児)

栄養素のバランスが良い食事を作ることを学ぶ。

特に、良質のたんぱく質やカルシウムの摂取に気をつける。

実習例:親子丼、豚汁、わらび餅(きな粉がけ) etc

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幼児食

(3〜5歳児)

食品数を増やし、偏食の改善に役立てる献立や調理法などを学ぶ。特に、緑黄色野菜を取るように心がける。

実習例:ご飯、麻婆豆腐、卵ス−プ、杏仁豆腐 etc

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前期まとめ

定期試験

栄養に関する基本的知識と乳児期及び幼児期の栄養特性について習得できたか確認をする。

定期試験の他に小テストとレポ−トも評価に加える。

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幼児期の栄養

(主な摂食問)

幼児期に起こりやすい摂食問題について学ぶ。

食欲不振症や偏食など、主な摂食問題の原因と予防を学び、栄養問題が改善できるようにする。また、食中毒の原因と種類および予防法を習得する。

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小児各期の栄

養B

学童期の栄養

(思春期を含)

学童期の特徴(第2次性徴にあたる思春期)と栄養特性(食品構成と献立、学校給食の意義、摂食問題)について学ぶ。学童期に起こりやすい肥満やダイエットによる

偏食や欠食、拒食症と過食症などの問題を学び、受講生自らの食生活の改善に役立てる。

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学童食

(小学生)

学童期は基礎代謝が最高となり、多くの栄養素が必要であることを学ぶ。栄養比率にも考慮した献立を作る。

実習例:エビグラタン、ミモザサラダ、オレンジゼリ−etc

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学童食

(中学生)

基本的調理操作と調理理論を学ぶ。その他、日本料理・中華料理・西洋料理の相違や配膳の仕方及び基本的な食事のマナ−なども習得する。

実習例:炒飯、焼売、うずらの卵とほうれん草のス−プ、中華風フル−ツポンチ etc

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母性栄養

妊娠期・授乳期の栄養

小児栄養における母性栄養の意義、妊婦・授乳婦の栄養所要量や栄養特性(つわり、浮腫、妊娠貧血など)について学ぶ。妊娠中や授乳中の母親の栄養状態が乳児にいかに影響を与えるかを知る。

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妊婦食

(軽度のつわ)

水分の多い物・冷たい物・酸味の物などを工夫して受けつけやすい献立を考える。また、減塩を心がけ鉄分の充足を図る。

実習例:ひじきご飯、なめこと豆腐の味噌汁、煮かれい、ほうれん草の胡麻和え、いちごミルク etc

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障害がある

小児の栄養

障害の特徴

障害の種類と特徴を学ぶ。

また、障害がある子どもの栄養および食事に関する問題点を理解する。

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摂食障害と

食事介助

障害がある子どもの食事を支援する方法や栄養教育の大切さを学ぶ。

 24

児童福祉施設
給食

保育所給食の特徴

保育所給食の意義や食教育としての保育所給食の存在を理解する。保育所給食で給与する栄養量や食品数を学び、発達途上の子どもにとっていかに食事提供が大事であるかを知る。

 25

保育所給食

保育所給食は子供に適切な栄養を供給するだけでなく、食事の  マナーや食物に対する正しい知識を学習させ、人間性を育てることを理解する。
実習例:チキンカレ−、オニオンス−プ、カスタード・プディング etc

 26

調理理論

調理の基本

炊飯、野菜の切り方、料理用語、調理方法など1年間を通して学んできた調理の基本を総まとめする。

 

 27

小児期の

栄養教育

プレゼンテーション

乳幼児期の栄養・食生活における摂食問題や留意点・改善点などの課題をグループ毎に選び、要点をまとめて発表する。発表内容についてクラス毎に討論することにより、この時期の栄養について理解を深める。

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栄養教育の 重要性

生活習慣病を予防するためには、幼児期から望ましい食習慣を身につける必要があり、また、食べることの大切さを乳幼児期から教えていくことで感謝の心や生命の尊さを理解させることができることを学ぶ。

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栄養教育の方法と教材

レポートの課題に取り組みながら栄養教育の方法や実践に際しての工夫などを学習する。

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後期まとめ

定期試験

主に保育所給食の役割と調理の基本が理解できたか確認する。定期試験の他に小テストとレポ−トも評価に加える。1年間を通して習得した知識や技術を将来保育者となった時役立てる。また、受講生自身の食生活の改善に活用する。





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