シラバス/養護内容




科目名 「養護内容」
科目番号 524
対象:保
対象:保幼
単位数
担当教員 井上 一志

保=保育士コース             
保幼=保育士・幼稚園教員コース             



 子どもは、家庭で育てられるのが一般的です。しかし、家庭環境や本人の事情で家庭で養育できない時があります。こうした場合家庭を離れて、社会的に養護されます。この社会養護の実際面にスポットをあてて、ボランティア・実習体験などを活かして学びます。

 養護内容では、施設養護の問題点、例えば乳児院や児童養護施設における養護援助の問題は何か。療育の問題点として、例えば知的障害児施設や重症心身障害児施設ではどうか。など、事例を調べ発表をとおして考察します。および、施設間に共通するノーマライゼーションやバリアフリー、第三者委員、その他について、現状を調べ発表により主体的に認識を深めます。さらに近年、児童養護等を担う援助者としての新しい視点「エンパワメント」の動向を紹介し、福祉制度の転換期にある今、保育士としての新しい意味と役割を考察します。

(授業のねらい)
○ 社会養護としての子どもの施設にスポットをあて、そこに暮らす子どもの瞳は輝いているかどうか。援助の問題点を考えます。

○ 施設に共通する課題をピックアップして、背景や解決方法を考察します。 

○ 子どもの心に寄り添う姿勢を、自己の問題意識やグループ討議をとおして体得します。 



 資料作成と発表を重視した授業展開を計画しています。そこで全員は、8グループ位に別れます。各グループは「福祉施設援助問題演習」および「福祉施設等課題研究」について、資料収集・考察・レポート作成・発表の順に作業を進めていただきます。所属グループ内で積極的に役割分担し、準備やまとめることを通して、現場に出たときの実践力が身につきます。これらをとおして、パワフルな「自分らしい保育士」誕生の一助にすることを期待しています。



○ この科目は、教科書は使用いたしません。適時に資料を用います。(発表資料をふくみます)          

○ 参考書については、基礎参考書として前期で使用した「養護原理」をすすめます。
 その他は「授業計画」に示していますので、活用してください。



 この科目の修得は、より主体的・継続的参加による自覚した学習を望みます。個人のレポートには、理由を記入した《自己採点》を導入します。
評価は、次の項目によって行います。
◎ 出席=学習態度
◎ グループのレポート作成・発表(提出)
◎ 個人のレポート作成(提出)
◎ 小テスト



1.目標と内容


























2.受講上の留意点









3.教科書と参考書








4.学習の評価方法




テーマ 授業項目 授業内容と方法など

1 養護内容の概要

 (オリエンテーション)

 

 

(1)養護内容の基礎

(2)児童養護の前提

 

 

・関連科目の意味と当科目のねらい、評価方法を知る。

・「福祉施設援助問題演習」について、学び方を知る。

・生物に共通する発達原則から示唆を得る。

 〔参考書〕飯田進他著「養護内容総論〔改訂版〕」

ミネルヴァ書房 2001

2   人生の時期と援助

 

 

(1)ライフサイクル

(2)ライフステージ

と特性

 

・人生の時期による福祉サービスを考える。

・クライエントの問題点の把握から対応方法を考える。

・施設の援助問題について、グループごとに話し合う。

  〔参考書〕黒澤貞夫著「福祉実践演習ブック」

                          中央法規出版 1995

3 福祉援助の問題

(1)養護問題

・次の各施設について、主として援助の問題点と解決の方向性を取り上げ、資料を作成して各グループに配付する。

 @乳児院について(発表と意見交換)

 A児童養護施設について(発表と意見交換)

  〔参考書〕宇治谷義雄編著「実践 養護原理〔第3版〕」

                            ミネルヴァ書房 2000

(2)療育問題

 B知的障害児施設について(発表と意見交換)

 C重症心身障害児施設について(発表と意見交換)

(3)非行問題

 D児童自立支援施設について(発表と意見交換)

   ビデオ「地域こぞって子育てを!

                              2003>(予定)

4 援助方法

のまとめ

(1)援助問題のまとめ

(2)保育士の課題

・これまでの発表と意見交換から、問題点の整理と今後の課題をまとめる。

・「福祉施設等課題研究」について、進め方を知りグループメンバーと話し合う。

5 施設の課題研究

(1)    幼児虐待

・次の各課題について、背景や解決案を取り上げ、資料を作成して各グループに配付する。

 @幼児虐待等(発表と意見交換)

   〔参考書〕ミネルヴァ書房編集部

「社会福祉小六法 2008

(2)施設内事故等

(3)里親制度

 A施設内事故等(発表と意見交換)

 B里親制度等(発表と意見交換)

(4)ノーマライゼーション

(5)バリアフリー

 Cノーマライゼーション(発表と意見交換)

 Dバリアフリー(発表と意見交換)

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(6)第三者委員

 

 

(7)ケース記録

 E第三者委員(福祉オンブズパーソン)

(発表と意見交換)

〔参考書〕平田厚著「利用者の権利擁護と苦情解決の意義」東京都社会福祉協議会 2001

 Fケース記録等(発表と意見交換)

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6 施設課題の  まとめ

(1)課題の背景

(2)課題の解決方法

・課題内容の理解から、解決策の一歩を考える。

・施設の多様性と安定性を認識する。

◎指定または自主テーマについて、各自レポートを提出する。

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7 児童の基本的ニーズ

(1)児童の一般的ニーズ

(2)施設児童の治療的ニーズ

・子どもの欲求として「愛情」 「経験」 「個別」 は基本であり、人格形成に重要であることを知る。

・人に対する無関心、無感動などの背後にあるニーズにどう対応するかを考える。

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8 福祉施設の運営

(1)建物と設備の管理

(2)職員配置とチームワーク

・生命の安全と生活の充実内容を考える。

・児童福祉施設最低基準と労働時間などを知る。

  〔参考書〕一番ケ瀬康子他編「福祉文化論」有斐閣 1997

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(3)専門性の確立

(4)施設と地域サービス

・同僚、特別講師などとの共同を考える。

・一貫性養護と客観的思考力を高める。

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9 援助者の新動向

(1)エンパワメントとは何か

(1)エンパワメントを支える援助者の視点

・利用者の存在感を高める援助内容を考える。

・エンパワメントの実践で何を目指すのかを深く考える。


〔参考書〕小田兼三他編著「エンパワメント実践の理論と技法」中央法規出版 1999





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