日本音楽学校－教員のプロフィール／三小田美稲子

三小田　美稲子
Mineko Sankoda

担当授業科目

○「音楽Ⅰ・Ⅲ」
○「声楽Ⅱ」
○「音楽表現指導法Ⅱ」

　日本音楽学校幼児教育科副科長。「声楽」の授業では、童謡や合唱曲の指導の中心においています。学習目標を「童謡にふさわしい発声法」、「ソルフェージュ力や伴奏法の修得」、「表現の幅」、「子どもの歌唱の実際」、「子どもが自ら歌いたいと思うような指導法」におき、その指導法は大変フレンドリーで、指導者として安定性と説得力に富んでいます。動機づけの巧みさ・学生と一緒になって考え、行動し、創造的な授業を作り出す教授法は実に見事です。日本音楽学校の音楽教育を支えるキーパーソンとして重要な位置を占めています。

　声楽家としても現役で活躍している先生です。声質は軽いソプラノです。三小田先生はオペラのアリアもよく歌いますが、ドイツ歌曲とフランス歌曲を得意としています。たくさんの演奏活動から主なものを紹介しましょう。
1997年
　　ドニゼッティ＆ベッリーニの夕べ　　サントリー小ホール
1998年
　　ドニゼッティの夕べ　　　　　　　　　サントリー小ホール
2000年　　
　　リサイタル　　　　　　　　　　　　　　東京オペラシティ　　　
2001年
　　Sommerkonzert　　　　　　　　　 Regensburg

　また、理論的な研究活動にもすぐれた実績を残しています。著書と論文から３本を紹介します。
『幼児と音楽教育』共著　　　大空社　　　　　　　　1991年
『幼児と音・音楽』共著　　　ディスク・コンプ　　　1998年
「音楽の学習課程に関する研究」
音楽教育学研究論集
(東京学芸大学大学院連合教育学研究科紀要)　 1999年

　以上の紹介から分かるように、三小田先生は声楽家としての活動と幼児教育者養成における音楽教育の理論研究家としての研究活動を精力的にこなしてきました。このような活動は高く評価されて当然であり、今後の活動に私たちはいっそう期待しています。

　特筆すべきは、本校のメインの教育行事である「保育研究発表会」の責任者として、二日間にわたる全22演目の発表作品を企画・構成・制作するプロデューサでもあります。本年は従来の実績を踏まえつつ新しいコンセプトを導入し、「保育研究発表会」の教育的成果を高めたことは優秀な業績として十二分に評価されなければなりません。