Professor Graham Dickerson's
ミュージック・セラピーワークショップ1日目





 イギリスより招聘したディッカーソン先生によるワークショップが、2007年8月6日(月)からいよいよ始まりました。先生は長旅の疲れも見せずにエネルギッシュな授業を展開してくださいました。また、本校の学生以外にも多くの方々にご参加いただくことができました。
 簡単な活動内容と参加した学生の感想をご紹介いたします。


1日目(8月6日)の記録

 午前中は、円陣を組んで右側の人を紹介することから始まった。それから、楽器をたたく、触る、においをかぐなどさまざまに試してみて選び出し、なぜその楽器を選んだか発表しあった。その後、教えることとセラピーの違いについてグループでディスカッションした。

 午後は、さまざまなインプロビゼーションを試みた。まずはじめは、目に見えない人の気持ちを理解するために、目をつぶったまま並べられたさまざまな楽器を試し、インプロビゼーションをディッカーソン先生のピアノに合わせて行った。次に、ピアノの連弾で同様の活動をした。その後、円陣を組んで体から出る音を使ってのインプロビゼーション、楽器を使ってペンタトニック(5音音階のこと、今回は黒鍵だけを使用した)によるインプロビゼーションを行った。




 一人一人が気に入った楽器についての発表を行い、その後、グループになってディスカッションを行うことになった。


そこで、ディッカーソン先生から「セラピーと教育の違いとは何か」というテーマが出された。自分としては明確な答えが出せずにとても悩んでしまったが、同じグループの人の様々な意見を聞くことができて、「あの人はこう考えているんだ」と知ることができて、とてもおもしろかった。






保幼コース
仲村美希










保育士コース
椎橋由貴


 
 今日一日、音楽セラピーを体験しました。うまく言葉には出せませんが、たくさんの事が印象に残っています。最後に床に寝ころんでピアノを聴くという活動をしましたが、リラックスしすぎてしまったためか、意識があったのに途中で夢を見てしまいました。


 事前に打ち合わせをすることなく、皆で音を出し合いながら音楽にしていく活動など、音楽のおもしろさや深さを改めて実感することができました。

  




 他人と一緒に音(メロディー)を奏でるということが、実際にやってみて改めてとても難しいことだと気付きました。


 ディッカーソン先生が即興的にピアノ演奏をしてくださり、その中で参加者全員が寝転がるリラックスタイムのような時間があった。うまく言葉では表現できないのですが、自分がすごく落ち着いた状態になり、気がついたら演奏が終わっていました。とても不思議な体験でした。





保幼コース
酒井優










保幼コース
大山義弘


 
 午前中は、あまり動かずにディスカッションやディッカーソン先生のレクチャーが中心で講義が進んだために少し物足りなさも感じました。しかし、午後は一転して動いたり寝転がったり、楽器を演奏したり、とてもactiveな部分もあってとても満足しました。


 一日目を終えて、次回以降の自分の中で生まれた学習テーマは、セラピーを行うためにはどのような力やスキルが必要なのか、このような知識を覚えたら効果的に支援することができるのか、などです。
  

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授業記録2日目

授業記録3日目
  
授業記録4日目




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